スマホの保有率がPCを超え、SNSをはじめとしたクチコミを意識しながら、対面だけでなくオンラインでも事業を行わなければいけない今の時代において、様々なWEB活用で集客力をアップしたいと考える経営者や事業主は多いかと思います。
こうしたスマホ・SNS・オンライン時代での、経営者・事業主目線での

  • どのようなWEB活用で
  • どのように集客力を上げるのか

を整理しました。

消費者の動向

スマホ時代

総務省の発表より、2017年にはスマーフフォンの利用者がPCの利用者を超えました。

出所:総務省

スマートフォンは全ての年代で3時間以上使われているようです。
まだまだ普及は広がりそうです。

出所:ニールセン
出所:ニールセン

事業者にとってスマートフォンは、

  • 消費者とダイレクトにつながるため
  • 顧客獲得ツール
  • いますぐ使いこなしたい

といったビジネスツールです。
店舗事業者が注目しているのは、スマホのホーム画面にオリジナルのアイコンを設置して独自でデザインした『公式アプリ』です。
お店の『公式アプリ』については、下記サイトで詳しく解説していますので、是非覗いてみてください。

SNS時代

ICT総研によると、2019年のインターネットユーザ43憶人中、SNSユーザは34億人で前年比9%増えているそうです。
今後も普及し活用されていくでしょう。
では人気のSNSと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
Twitter? インスタグラム? Facebook?

日本のSNS

  1. LINE 8,000万人
  2. Twitter 4,500万人
  3. Instagram 3,300万人
  4. Facebook 2,800万人
  5. TikTok 950万人

世界のSNS

  1. Facebook 23億7,500万人
  2. WhatsApp 16億人
  3. Facebook Messenger 13億人
  4. WeChat 11億1,200万人
  5. Instagram 10億人

出所:ICT総研

2003年にFriendsterが開始した初めて?のSNSのユーザは300万人でした。
その後様々なSNSが登場し、とても便利な機能が増えました。
利用者は消費者だけでなく、事業者も活用しています。
SNSのシェアはめまぐるしく変わるので、多くの利用者は複数のSNSを活用しています。

事業者にとってSNSは

  • 潜在顧客を発掘するため
  • 新規顧客を獲得するため
  • リピート顧客を獲得するため
  • 市場を調査するため

これからもコツコツ対策するためのツールになるでしょう。
無料でも利用できますが、効果をあげるために広告出稿もおススメです。
SNS広告出稿に際には、ランディングページとセットで施策しましょう。
ランディングページについては、 下記サイトで詳しく解説していますので、是非覗いてみてください。

スマホ・SNS時代の消費者モデル

インターネットの普及前と後、そしてSNSの普及によって消費者の購買行動が大きく変わりました。
消費者購買行動モデルの変化を

インターネット普及前:AIDMA
インターネット普及後:AISAS

と比較されています。
AIDMAは、消費者が商品情報の多くをテレビ、雑誌、新聞などマスメディアから受け取っていた頃の行動を良く表現していました。
AISASは、 消費者がインターネットを活用して商品情報を検索するようになり、購買情報を共有するようになった変化を表現しています。

AIDMA

  • Attention:情報を見て、商品を知る
  • Interest:商品を知った消費者が興味・関心を持つ
  • Desire:感情的に商品が欲しくなる
  • Memory:商品やブランド名を記憶する
  • Action:行動・購買する

AISAS

  • Attention:情報を見て、商品を知る
  • Interest:商品を知った消費者が興味・関心を持つ
  • Search:商品やブランドを検索する
  • Action:行動・購買する
  • Share:購買した後に共有する

その後SNSの普及と、多種少量生産やモノからコトへの消費シフトなどの環境が変化しました。
その環境変化に伴って消費者モデルがさらに変化しました。
「Attention:情報を見て、商品を知る」前に、消費者には膨大な情報が入るようになりました。
そこで事業者は、潜在している興味やニーズに自然と入り込み、いちはやく気づいてもらうための施策を行うようになりました。
最新の消費者モデルに対する、事業者目線の「お客様」として整理しました。

WEBを活用して、すべての「お客様」に商品やサービスやお店の魅力をお知らせしましょう。
しかしWEB活用の手段はたくさんあり、どの手段を選べば良いのでしょうか。
それぞれの段階の「お客様」に対して、適切な手段を選ぶのが重要です。

WEB集客施策の活用ポイント

適切な手段を選ぶために、ポイントを設けながら解説してきます。

「お客様」の段階

先ほどの最新消費者モデルの6段階を、もう少し簡略化して3段階の「お客様」集客に分類してみます。

  • 潜在顧客へのリーチ
  • 新規顧客獲得
  • リピート化

顕在しているお客様だけを集客対象とせずに。潜在顧客も意識して施策しましょう。
折角獲得した新規顧客には、全てリピーターにつなげる施策をしましょう。
新規顧客を獲得するだけの施策に、あまり多くの予算を割かないようにしましょう。

手間と費用

手間と費用はセットです。
手間をかけずにすぐに集客したいのであれば費用をかけることになります。
集客コストをかけることができなければ、自身の手間をかけることになります。

  • 集客・広告コストをかける
  • 費用を一切かけず、人的投資のみ

時間要素も含めると、最初は手間をかけつついくつかの施策を無料で始め、効果を確認しながら徐々に投資をするという進め方が良いでしょう。
その際の予算は、既存施策から割り当てるか、増額予算とするのか選択肢がありますが、既存施策の複数年契約には注意しましょう。

動線

今の消費者は、様々なWEBサイトから確信するために情報を入手します。
WEBサイトやページやアプリやSNSを移動する経路を「動線」といいます。
「動線」を単一のWEB集客で完結するのか、複数のWEB集客を活用するのかの選択肢があります。
正しく「動線」をおさえて、それぞれのWEBに魅力を配置して、お客様に確信いただきましょう。

  • 単一の施策で完結
  • 複数の施策を活用する

単一で完結できる施策であっても。あらかじめ全体の動線を設計したうえで、施策のポジショニングを決めておきましょう。

顧客情報と管理

集客施策を行った結果、どんなお客様にどのように興味をもって頂いているのか、そのニーズを把握しておきましょう。
簡単にニーズを把握できないかもしれませんが、時間をかけて情報を集めて、分析して、課題をみつけ、仮説をたて、次の施策を行いましょう。

  • 顧客情報を入手できる
  • 顧客情報を収集し分析し課題を発見できる
  • ポータルサイトにお任せ

業者やポータルサイトに任せっきりにすることもできますが、自身の事業ノウハウにするためにも、できるだけ自身で考えることのできる環境を作りましょう 。

WEB集客施策の紹介

毎日のように新しいWEB集客の施策が生まれて紹介されています。
ただ単に羅列しても何を選んだら良いか決めかねますよね。
前述のポイントに沿って、2パターン紹介いたします。

パターン1:費用をあまりかけずに潜在顧客を中心に新規顧客もリピータ顧客も獲得したい

SNSで情報発信をし続けましょう

既に繋がっているフォロワーさんに、最新の情報や想いや特長などを発信しましょう。
潜在顧客であれば顕在顧客に、顧客であればリピートに、リピーターさんであればクチコミやシェアで宣伝して、とお金をかけない集客に効果的です。
ただしSNSはフロー型という特徴を考慮する必要があります。
投稿直後はフォロワーさんを中心に目にとまりやすいですが、時間経過とともに他の最新投稿によって下方に流され目にとまりにくくなります。
時間で価値が変わらない投稿内容は、 自身のホームページにも記載して情報財産にしましょう。
この時のホームページは、ポータルサイトやブログサービスではなく、独自制作のホームページ(オウンドメディア)にしましょう。
独自に制作したホームページを持つべき理由について、下記リンクのページにて詳しく説明していますので、ご興味があれば覗いてみてください。

SNS広告を出して広くリーチしよう

SNSで繋がることの効果が認められれば、SNS広告を出してより広く潜在顧客へリーチし顧客発掘しましょう。
SNS広告とセットで用意しなければいけないのはランディングページです。
キーワードや動線やコンバージョンを意識して、アクセス分析しながら運用しましょう。
SNS広告は有料での出稿となりますが、プラットフォームによってはとても小さい金額単位から始めることができます。
例えばFacebook広告であれば、広告をご自身で無料制作し、300円/日で出稿することもできます。
ランディングページもご自身で無料制作し運用できるサービスがあります。
無料で作って運用できるランディングページについて、 下記リンクのページにて詳しく説明していますので、ご興味があれば覗いてみてください。

地域の方に情報を届けましょう

ご近所さんを対象顧客とした店舗商売であれば、必ずGoogle地図に出店しましょう。
既に自動でGoogle地図に掲載されているかもしれませんが、オーナーとなっていなければオーナーとなり管理権限を取得しましょう。
管理権限を取得したら、Googleマイビジネスを活用して、より多くの情報を発信して集客しましょう。
オーナー権限の取得もGoogleマイビジネスの活用も無料です。
リアル店舗の店構え、看板、立地などの条件があまり良くなくても、Google地図での出店には影響しません。
正しい情報をより多く発信して、近所のライバル店に差をつけましょう。
ご近所さんからの集客に役立つGoogleマイビジネスについて、 下記リンクのページにて詳しく説明していますので、ご興味があれば覗いてみてください。

アクセス分析しよう

SNS広告、ランディングページ、ホームページ、Google地図で集客をするようになったら、アクセス分析やインサイト分析をしましょう。
無料ツールを活用することで、あなたのページや広告の

  • どのような方々に見られているか
  • どんなキーワードで検索されたか
  • どれだけの時間滞在しているか
  • どんなメディアやサイトやリンクからたどりついたか

といった状況を分析できます。
分析した結果から課題を見つけ、仮説をたてて、改良などの次の施策を行うことでPDCAサイクルを回して運用しましょう。
このPDCAで得られた経験や知識が、事業者であるあなたの貴重な財産となります。
ご自身でこのPDCAサイクルを回して運用するのは大変であれば、筆者の支援サービスをご活用ください。

パターン2:広告宣伝予算を増やさずに、新規顧客中心の集客からリピータ獲得の集客に変わりたい

Googleビジネスプロフィールをしっかり活用しましょう

集客のために広告宣伝予算の多くを、新規顧客獲得に偏在させていませんか?
広告サイト、クーポンサイト、クチコミサイトなどの有料ポータルサイトを使い続けていても、なかなかリピート顧客になってくれません。
有料ポータルサイトの集客対象は、どこで何をしたいか決まっている顕在顧客です。
顕在顧客をあなたのお店に集客する機能と能力は、既にGoogleマイビジネスが有料ポータルサイトを超えています。
今後のWeb広告予算を減らすために、まずはGoogleマイビジネスをしっかり活用して集客しましょう。
Googleマイビジネスについて、 下記リンクのページにて詳しく説明していますので、ご興味があれば覗いてみてください。

有料ポータルサイトの契約を見直そう

Googleマイビジネスを活用することによって、市場となるGoogle地図の利用者数によって、顕在顧客からあなたのお店に集客する能力が大幅に上がることが期待できます。
Google地図に掲載されている情報の公平性が高いことから、利用者は安心して情報収集する傾向があり、クチコミ内容も信用される傾向があります。
Googleマイビジネスの管理機能で、顕在顧客の分析ができるのとともに、潜在顧客の推測も支援してくれます。
有料で各種ポータルサイトの契約をしている、もしくは契約しようとしていれば、

  • 有料ポータルサイトの契約パッケージのグレードを下げましょう
  • 最安パックであれば、無料パックに変えましょう
  • 最短期間又はいつでも解約できる契約とする
  • オプション追加契約は慎重に

新規顧客を獲得するためのコスト負担を減らし、リピーター獲得のための投資に分配しましょう。
広告宣伝費を減らすための情報について、 下記リンクのページにて詳しく掲載していますので、ご興味があれば覗いてみてください。

リピーター獲得のための施策をとろう