様々なモノやコトをインターネット上で検索するのに使う『Google』ですが、お店を探すのにも利用している方は多いかと思います。
検索する時に

(地名)×(お店の種類)

といった地域キーワードを入力するケースも多いかと思います。
その際に、地図+地図上のマーク+検索結果のエリアが表示され、検索したかったお店が見つけやすくなりますよね。
この検索結果エリアを

『ローカルパック 』

といいます。
『ローカルパック』に自店舗の情報を正しく表示されるように最適化することで、見込み顧客や新規顧客を獲得するチャンスが生まれます。
この施策を

『ローカルSEO』

といいます。
『ローカルパック』に店舗情報を掲載するツールサービスが

『Googleビジネスプロフィール』

で、Google社より無料で提供されています。
店舗事業者には必ず活用して欲しい『Googleビジネスプロフィール』についてご紹介し、登録と公開方法を解説いたします。

【目次】

  1. お店を見つけてもらうための選択肢
  2. Googleビジネスプロフィールとは
  3. 初期情報登録
  4. 詳細情報登録と運用
  5. 2大重要注意点
  6. まとめ

1.お店を見つけてもらうための選択肢

皆さんはご自分のお店や会社をお客様に知ってもらう、見つけてもらうために、どのような施策を行うのでしょうか?
さまざまな視点で分類してみます。

3つの広告媒体

電通のニュースリリースを参考にすると、大きく3つの広告媒体に大別されます。

  • 十分な資金力を活かしたマスメディア
  • 昔ながらのプロモーションメディア
  • 選択肢の多いインターネット

それぞれ利用者や利用の仕方が異なります。
小規模な店舗事業であれば、マスメディアは使わずに、看板や広告やチラシなどのプロモーションメディアと、インターネットを活用して集客施策するでしょう。
特にインターネット広告は急成長中で、2019年にはテレビメディア広告を広告費の面で逆転しました。

出典:2020年3月電通発表「2019年 日本の広告費」より

7つのプラットフォーム

インターネット上での集客にはどのような選択肢があるのでしょうか?
7つのプラットフォームに大別することができます。

  • マスメディア由来のデジタル広告
  • 物販系ECサイト
  • ポータル系クーポンサイト
  • 検索サイト
  • イベント告知サイト
  • SNS
  • オウンドメディア

いわゆるWeb集客の施策として、様々な選択肢がありますね。

お薦めのWeb集客施策

なかでも下記の施策は有効だとして、活用が増えています。

  • 「ホームページ」や「ランディングページ」のような オウンドメディア でお店や商品や経営者の想いを発信して集客する。
  • 「クーポンサイト」や「広告サイト」や「クチコミサイト」のような ポータルサイト に登録し、比較選択してもらう。
  • 「SNS」でリアルタイムに情報発信し潜在顧客まで掘り起こす。
  • 「SEO」の対策を工夫して、検索結果の上位に表示させる。

コスト、手間、即効性

それぞれ下記のような特徴があって、状況に応じて使い分けられています。

  • コストは高いが、手間がかからず、即効性がある
  • コストは低いが、手間がかかり、効果が上がるまで時間がかかる
  • 専門知識や経験が必要な場合があり、その時は自力で勉強するか外注する

お金をかけず、手間かけず、すぐに効果がある施策がある、というような都合の良い施策を選びたいものです。

どのようなお客様に有効か

その施策は、どのようなお客様に有効なのでしょうか?

  • 顕在顧客(いますぐ客)に見つけてもらえる
  • 潜在顧客や見込み顧客(これから客)を掘り起こしてくれる

“今すぐ欲しい”と思っているお客様には確実に、“まだ気がついていない”お客様にはいち早く見つけてもらいたいですね。

そのお客様はまた来店してくれるのか

その施策から来て頂いたお客様は、また来て頂けるのでしょうか?

  • 今回限りの特典狙いなので、リピートはない
  • 顧客情報を持っておらずフォローできていないので、忘れられてしまう
  • もともとファンとなって頂けているので、またリピートして頂ける

お店の売上は、8:2の法則(パレートの法則)によると8割がリピーターさんから生まれています。いかにリピーターさんを増やすかが、繁盛店になるポイントといえるでしょう。

リピーターさんが必要な理由、リピーターさんを獲得する方法については、『リピーターさんを増やしたい』という詳しい記事を書いていますので、ご興味があればご覧ください。

新規顧客を集客するのが得意な施策は、リピーター作りが苦手なので、初来店のお客様に2回目来店して頂いたり、何度でも来店頂くための施策を分けて考えなければいけなそうです。
対策していない場合のリピート率はとても低い数字になってしまいます。
この壁を破るためには、頻繁に思い出して頂くための施策が必要です。

顧客管理と顧客分析

その施策で得られたお客様の分析はできるようでしょうか?

  • 有料オプションを追加すればようやく分析できる
  • 無料機能の範囲で分析できるが、少し不十分
  • 顧客情報を得ることはできない

運用しながら課題を見つけ、次のより良い集客につなげるためには、お客様の分析機能は重要です。無料機能である程度分析できて、安価な有料オプションで高度な分析ができるような道筋を用意した施策を選びたいものですね。

このようにWeb集客の選択肢は多いものの、一長一短があるので複数の施策を組み合わせる必要があります。

いいとこどりのGoogleビジネスプロフィール

Web集客の選択肢の中で、Google社が提供している『Googleビジネスプロフィール』は、

  • 無料で利用できる
  • 適切に運用・管理すれば、Google検索やGoogleマップで消費者の目にとまりやすくなる
  • ”いますぐ客”も”これから客”も集客できる
  • ご近所さんの目にとまりやすい
  • 顧客分析ツールが標準装備

というオンラインサービスです。
結構いいとこどりされたサービスなので、先ずはお店や会社をこのサービスに登録しておくことをお薦めします。

『Googleビジネスプロフィール』はどのようなことができて、どのようなメリットがあるのでしょうか?
次章で詳しくご説明いたします。

2.Googleビジネスプロフィールとは

  以下はGoogleビジネスプロフィールについてGoogleの公式ページでの説明です。

引用 Googleの公式ページより

 Google ビジネスプロフィールは、さまざまな Google サービス(Google 検索や Google マップなど)上にローカル ビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。実店舗に顧客を迎え入れてサービスを提供するビジネスや、エリア限定でサービスを提供するビジネスを営んでいる方は、このツールを活用すればユーザーにビジネスをアピールすることができます。Google でのオーナー確認を済ませているビジネスは、ユーザーからの信頼度が倍増する傾向があります。
見込み顧客の視点に立って考えてみてください。お客様の店舗から 3 ブロックほどの場所にいる見込み顧客が、あるサービスを提供しているお店が近くにないか探しており、そのサービスがお客様の提供しているものとちょうど一致していたとします。こうした見込み顧客は、看板を見たり友人から聞いたりしてお客様のビジネスのことを知っているかもしれませんが、Google でそのサービスについて検索する可能性もあります。そのときにビジネスの存在をアピールできるかどうかが重要です。
Google マイビジネスにビジネス情報を登録して管理すれば、取り扱っている商品やサービス、店舗の場所をユーザーに知ってもらえる機会が増え、ビジネスに関する問い合わせも増加する見込みがあります。
しかも無料でご利用いただけます。

『Googleビジネスプロフィール』は、お店や会社が、お客様や消費者に

  • 見つけてもらいたい
  • 知ってもらいたい

といった際に利用すると、効果を期待できる無料のインターネットツールサービスです。

事業者が行うこと

『Googleビジネスプロフィール』を使って、

  • 店舗情報や企業情報
  • 商品情報やサービス情報

を登録することによって、Google検索やGoogleマップに表示されるチャンスが生まれます。
さらに運用において、

  • 投稿する
  • クチコミを投稿してもらう
  • お得(クーポン、テイクアウト、宅配)情報を発信する
  • 安心安全(COVID-19対策)情報を発信する

ことで、来店や注文のチャンスが大きくなる仕組みです。

情報登録し、公開し、発信し続けると

お客様は欲しい情報を得るために、Google検索を使って、検索キーワードを入力します。
そのキーワードと登録した時の情報に含まれているキーワードが一致すると、結果が表示されます。
検索キーワードに “地名” が含まれている場合や、検索キーワードが “店舗情報を知りたがっている” と推測される場合は、検索結果にGoogleマップが表示され、Googleマップ上に検索上位のお店がマークされ表示されます。

顕在顧客に発信できる

あなたのお店が『Googleビジネスプロフィール』で情報の登録を済ましていれば、いまこの瞬間に、

  • あなたのお店に興味がある
  • あなたのお店の商品に興味がある

といったお客様に、あなたのお店や商品を、もっと良く知って頂いているかもしれません。
顕在化しているお客様にあなたのお店や商品を選んでいただくきっかけを作っている最中かもしれません。

潜在顧客にも発信できる

  • あなたのお店や商品は知らないけど、あなたのお店の同業者や他店商品に興味がある

といったまだ潜在段階のお客様に、初めてあなたのお店や商品を知って頂いているかもしれません。

Googleの検索アルゴリズムは、お客様がいる場所とお店の距離を加味して結果を表示します。
普段は検索結果が下位にあっても、あなたのお店の近くのお客様が地図検索すると上位表示のチャンスが生まれます。
加えて営業時間も加味して結果を表示するアルゴリズムも持ち合わせています。
営業時間外より営業時間内のお店を優先して上位表示するようになっています。
上位表示のお店の方が、そのお客様に興味をもって頂くチャンスとなりますよね。

ゼロクリックサーチへの進化

Googleのポリシーは『徹底したユーザー目線』です。
このポリシーにのっとって研究と開発と改良を重ねていて、検索関連のサービスの進化は、どんどんユーザにとって心地の良いものになっています。
その進化の一つが『ゼロクリックサーチ』です。
『ノークリック検索』とも言われていて、ユーザーの検索意図を先読みして、これから欲しがるだろうサイト内情報を追加画面に表示します。
この先読みによって、実際のサイトのページに移らないまま、欲しい情報を得られるので、クリック数が減る(クリックする必要がなくなる)機能です。

ポータルサイトとの違い

利活用する事業者にとってのポータル型の『クーポンサイト』『広告サイト』『ECサイト』との違いを良く聞かれます。
筆者は、『最も大きな違いは ”透明性 』と答えています。

  • 表示順位を決める評価基準が公開されている
  • 表示順位変更状況
  • 公平なクチコミ
  • 課金の効果と実証できるシステム提示
  • 営業活動で利用決定をうながさない

顕在顧客にも、潜在顧客にも

このように『Googleビジネスプロフィール』でお店の情報を登録しておくことで、

  • 顕在顧客には、“思い出してもらう”、“より詳しく知ってもらう”チャンスが生まれる。
  • 潜在顧客には、“見つけてもらう”、“知ってもらう”、“興味を持ってもらう”チャンスが生まれる。

全ての店舗事業者に、『Googleビジネスプロフィール』への登録をお薦めします。
同様に多くの会社にも登録をお薦めします。

では、どのように情報を登録したら良いでしょうか?
情報登録は3段階ありますので順次ご説明します。

  • 公開するための初期情報登録
  • お店や会社を知ってもらうための詳細情報登録
  • どんどんチャンスを広げるための運用

3.初期情報登録

『Googleビジネスプロフィール』で情報を登録するには、大まかには下記2つの方法があります。

  • ご自身(または自社)で登録する
  • 業者等に代行登録してもらう

ご自身(又は自社)で登録するのは、手間はかかるものの、お金もかからないですしいつでも気軽に情報更新や追加ができるのでお薦めします。
手間がかかるといっても、 Googleの公式ヘルプセンターからチュートリアル付きで手順を進めることができます。

Googleの公式ヘルプセンター

細かく手順が掲載されていますので、あまりつまずく要素はありません。
また、多くの方々のブログサイトでも手順や注意事項や言葉の定義等が画像付きで掲載されているので、参考にするのも良いでしょう。
SNSやネット通販などのアカウント登録を経験された方であれば、順調に入力完了まで進めることができるでしょう。

《Googleビジネスプロフィールでお店を登録する》と検索していただければ、公式ヘルプセンターを始め、多くのお役立ちサイトが見つかります。

とはいえ、入力完了までたどり着けないようでしたら、「B.業者等に代行登録してもらう」こともできます。
費用面の問題とセキュリティの問題を解決した上で取り組んでください。
業者の見分け方に自信がない方は、下記のサイトを参考になさってください。

悪質業者を見分け方

https://webtan.impress.co.jp/e/2019/11/19/34343
出典:インプレス Web担当者Forum

Googleマイビジネスの新規の情報入力は、下記の手順となります。

  • Googleアカウントの取得
  • ビジネスの名前の決定
  • 初期情報の入力

それぞれの手順について、画面キャプチャで具体的に説明します。

Googleアカウントの取得

既にお持ちの方は新規取得不要ですが、未取得の方は必ず新規登録を済ませて、アカウントを取得してください。

ビジネスの名前の決定

「ビジネスの名前」として、登録名を決めて入力します。

通常、お店の名前や会社名を登録します。
ビジネスの名前が登録済でオーナー不在である場合と、未登録の場合で

既に登録済の場合

入力の際、既にあなたのお店が登録済のため、検索結果として表示される場合があります。
これは既にGoogle側でお店の存在が登録済であるためで、そのまま選択しましょう。
たとえばgTOMOは既に登録済であるため、入力画面で『gTOMO』と入力すると、検索結果内にgTOMOがリストアップされます。

ご自身のお店又は会社であることを確認したうえで、「管理を開始」しましょう。

Google地図にあなたのお店が既に表示されている場合があります。
オーナー不在であれば、「ビジネスオーナーですか?」と表示されています。
ここからもご自身がオーナーとして管理する手順を進めることができます。

新規に登録する場合

今回、『大衆イタリアンじーとも』という架空のお店を登録してみます。
このように制限文字数の範囲で特徴(ジャンル、地名など)を付加する場合もあります。
既存の登録は無くリストは表示されないので新規作成してみます。

カテゴリ、住所、連絡先

手順に従い、正確に入力しましょう。
後で入力情報の修正はできますが、常に正しい情報の発信をすることが重要です。

ここまでの手順を終了させると、あなたのお店の情報がGoogle地図に正確に掲載(リスティング)されるようになります。
ここまでではまだ、興味をひくのに十分なお店情報ではありません。
SNSやスマホ時代のお客様は、表示されたお店に興味を少し持つと、更に詳しい情報を調べます。
その時に詳細情報が足りないとお客様はどう思われるでしょうか?
また登録情報が古く、現実の営業内容との違いが大きいとお客様はどう思われるでしょうか?
そのお店に興味がなくなってしまいます。

詳細情報登録をして投稿などの運用をして、さらにお店の情報を発信しましょう。
ただし全ての情報を発信していくためには、ビジネスのオーナーとして管理権限を得る必要があります。

オーナーになる

リスティングは3つのパターンで管理されています。

  • オーナー不在で、一般投稿者からの情報でアップデートされる。
  • お店の所有者がオーナーとなり、自身で情報登録、運用を行う。
  • お店の所有者 (又は企業の所轄部門) がオーナーとなり、関係者のチームで情報登録、運用を行う。

オーナー不在の場合には、「なりすまし」による被害を被る可能性やクチコミの放置による風評被害というリスクがあります。
そのため、自身のお店や会社がリスティングされているのならば、オーナーになって管理しリスクを減らしましょう。
「ビジネスのオーナー確認」をすることでオーナーになるのですが、その手順は下記となります。

「ビジネス情報を管理」画面から  [今すぐオーナー確認] をクリック

[郵送] をクリック→ [ハガキを送付]をクリック
※[郵送]以外にも選択しがあります。

Googleから入力コードがプリントされたハガキが届きます。
※2週間くらいかかるかもしれませんが、コロナ禍の時には2カ月くらいかかった場合もありました。

「ビジネス情報を管理」画面から確認コードを入力

コード入力が成功すると、入力できる詳細情報や管理機能が増えています。
ビジネスのオーナー確認手順については、下記Googleサポートサイトでも案内されています。

ビジネスのオーナー確認手順

4.詳細情報登録と運用

情報登録項目は、お客様が必要としている詳細情報です。
下記の詳細情報項目について、正確に入力することによって、お客様の信頼度はあがります。
運用においては、ご自身の投稿を積極的に行い、お客様からの投稿を積極的に増やしましょう。
アクセス分析を行い、課題の発見と解決のループで顧客満足度を上げましょう。

詳細情報

カテゴリの追加

初期登録時のメインカテゴリ以外にも追加カテゴリを登録して、広く発信しましょう。

サービス提供地域

商品配達や出張型サービスの場合は、その提供地域を登録しましょう。
県や市町村単位で随時追加・削除できます。

営業時間

通常営業時間を登録して、何曜日の何時に利用や連絡可能かを発信しましょう。祝日やイベントによる特別営業時間も通応営業時間も、随時登録・修正・削除できます。

電話番号登録

お客様があなたにコンタクトをとる手段を設けます。

略称

複雑なURLに代わって、検索キーワードとして利用できます。

ウェブサイト

あなたの公式ホームページを登録し、誘導しましょう。

商品やサービス

全ての商品やサービスを詳細情報を加えて登録して、広く発信しましょう。

属性情報

支払い方法、付加サービス、設備等、お店選びの重要なポイントを発信しましょう。

お店やビジネスの説明

750文字という絶妙な文字数で、経営者の“想い”や“熱意”や“こだわり”を積極的に紹介しましょう。

お店や会社からの投稿

お店や会社から積極的に投稿をすることによって、お客様は賑わいや明るさや活気を感じます。
画像と共に投稿すると、よりリアル感と当事者感を演出できます。
業種によって若干異なりますが、下記6分類からで投稿することができます。

  • COVID-19 対策サポート・・・ギフトカードの購入や寄付のおねがい
  • COVID-19 の最新情報・・・商品やサービスについての最新情報やこだわり
  • 特典・・・クーポン発行や特別割引等に関わる情報
  • 最新情報・・・お店や会社の最新ニュース
  • イベント・・・イベントの案内
  • 商品・・・商品やサービスについての、最新情報やこだわり

お客様からの投稿

来店して頂いたお客様や、お取引をしているお客様には、積極的に投稿をして頂きましょう。
投稿頂くお客様はGoogleアカウントを取得している必要がありますが、3段階の方法から投稿頂くことができます。

  • 5段階評価だけの投稿
  • 5段階評価とコメントを付けて投稿
  • 5段階評価とコメントを付け、画像を添付して投稿

このお客様からの投稿を見て、特に潜在顧客はリアルなクチコミ情報として参考にされる傾向があります。
クチコミ情報が少ない(又は全くない)お店より、クチコミ情報が多いお店の方が、安心できますよね。

そして投稿頂いた方には、お店や会社から必ずお礼や返信を丁寧にしましょう。
お客様に対するお店の対応も潜在顧客は参考にしています。

なお『Googleビジネスプロフィール』で自身のお店情報を管理している管理者には、クチコミの削除権限がありません。
このため他のサイトのクチコミよりリアルで信用できると評価されています。
一方で、あまりにもひどいクチコミの場合には、Googleに「不適切なクチコミとして報告」し対処することができます。

■アクセス分析

『Googleビジネスプロフィール』には、「インサイト」というアクセス分析機能があり、管理者は無償で利用することができます。
どのような方がどのようにあなたのお店や会社にアクセスしているかがビジュアル化されているので、現状分析と課題発掘に大いに役立ちます。
入手できる情報は下記の6項目で、期間は1週間/1カ月/四半期から選択できます。

  • 検索キーワード・・・検索キーワードのランキングリストと総数
  • 検索した方法・・・直接検索/間接検索、キーワード/マップの総数とグラ フ
  • 次のアクション・・・ウェブサイト/ルート検索/電話/メッセージの総数とグラフ
  • ルート検索元・・・上記の「ルート検索」をした方は、どこから発信したかのマップ
  • 電話・・・上記の「電話」した方の曜日毎集計
  • 認知状況・・・お客様にどのような店だと思われているか(例えば、カジュアル、ロマンチック、グループ向き、etc.
  • 投稿写真・・・投稿枚数と競合他店と比べての閲覧比較

データを確認しても、分析と対応まではできない、という意見もお聞きします。
どのような情報で、どのような現状を表していて、どのような課題を含み、どのような対策・施策が適切かを導き出すには、少しハードルが高いかもしれません。

また、Googleが標準で提供している機能では不十分、という意見もお聞きします。要素にもよりますが、サードパーティが提供している有料のオプションサービスやソフトウエアで不足要素を補完できる場合があります。

上記のような場合には、多くの専門家が支援してくれますので、お近くの専門家にお声がけください。
もちろん筆者も専門家として支援しておりますので、ご相談ください。

セキュリティ上の注意

知らなければご自身のお店や会社の『Googleビジネスプロフィール』の登録も情報入力もせず、初期状態かもしれません。
初期情報入力はしたものの、運用は一切していない状態かもしれません。
このような場合、Google社にて対策努力をしていますが、予期せぬアカウントトラブルが発生する可能性はゼロではありません。
実害を未然に防ぐためにも、お早めにご自身での登録と運用を開始することをお薦めします。
高度なセキュリティを望まれる方には、サードパーティの有料サービスを利用するという選択肢もございますので、気になる方はお近くに専門家にご相談ください。

インバウンド対応

海外からのお客様を期待されているお店や企業もあるかと思います。折角『Googleビジネスプロフィール』にて情報登録し運用しても、無料の標準機能だけでは、必ずしも狙った国のお客様に検索されて知って頂けるわけではありません。
グローバル規模での結果を望まれる場合には、サードパーティの有料サービスを利用するという選択肢もございますので、気になる方はお近くの専門家にご相談ください。

5.2大重要注意点

Googleマイビジネスの運用にあたって、情報を最適化していくことになりますが、この時の重要な注意点が2つありますのでおつたえします。

ガイドライン違反をすると、アカウントが停止される

Googleマイビジネスを運用するにあたり
「Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン」
を遵守しなければいけません。

ガイドラインに対して違反を行った場合、アカウントが停止され使用制限されることになります。
悪質と判断された場合、アカウントが削除され、全く利用できなくなります。
これまでコツコツと情報入力し投稿をしクチコミを頂いてきた経緯がムダにならないよう注意しましょう。

運用を外注する場合の業者チェック

ローカルSEO対策はMEO対策ともよばれていて、専門知識を持った外部業者に外注することができます。
外注先は、MEO業者、代理店、コンサル、Web制作運用会社などの選択肢があります。
検索上位を支援する「SEO業者」の時と同じですが、下記のような本来実現が難しい結果をコミットする ”甘~い” 条件を提示してきた場合には注意が必要です。
Google社の本意とは異なる活動をしている可能性があります。

  • 順位:(例)“かならず3位以内に表示させます”
  • 成果報酬:(例)“3位に入ったらxx円、2位ならxx円、1位ならxx円、それ以外は0円”
  • キーワード保証:(例)“この〇〇というキーワードで3位以内に表示させます”

どのような施策で結果をコミットしているのか、その施策にはどのようなリスクがあるのか、具体的に説明を求めましょう。

表示結果の順位について、前半にも述べましたが、「時間」と「場所」の条件によって、上位に表示させることができるアルゴリズムが働いています。
このようなアルゴリズムを知ったうえでの“正しくない”キラートークをする営業にご注意ください。
悪質な業者を見分けるポイントは、下記サイトを参考にしてみてください。

悪質業者を見分け方

https://webtan.impress.co.jp/e/2019/11/19/34343
出典:インプレス Web担当者Forum

6.まとめ

『Googleビジネスプロフィール』は、顕在顧客にも潜在顧客に対しても、自身のお店や会社や商品や会社を“知ってもらう”、“興味を持ってもらう”、“もっと好きになってもらう”のに、期待のできる無料サービスです。正しい情報を登録して、情報発信ツールとしてご活用ください。コツコツ運用をすれば、これまでの広告宣伝コストを削減できるかもしれません。

Googleマイビジネス活用支援サービス

弊社では、Googleビジネスプロフィールを活用するための支援サービスを行っています。
それぞれの段階に応じてご支援しておりますので、ご興味があれば下記サイトを覗いてみてください。

ご不安があれば

ご利用前に不安があるようでしたら、無料オンラインで相談できる
『WebとSNS おきがる相談カフェ』
にてお話を伺います。
特設サイトをご用意しておりますので、下記ボタンよりカフェの詳細をご確認いただき、お役に立てそうでしたらお申込みください。

お気軽にお問合せください

”とりあえず問合せしたい”とのご要望にあわせて、お問合せ連絡先電話番号を公開しています。
いきなり電話することに抵抗がある方には問合せフォームをご用意しています。
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